年々盛り上がりを見せている、「ふるさと納税」ですが、まだまだ仕組みに難しいところが多く
なかなか踏み切れない方が多いのではないでしょうか?
「そもそもふるさと納税の仕組みってどうなってるの?」
「どうやって納税するの?」
「それって得なの?損なの?」
「何がもらえるの?」
「どうやって申し込むの?」
などなど、わからないことだらけ。
そのあたりのわからないことをできるだけ簡単に解説していきます。
ふるさと納税の仕組みとは?
ふるさと納税の仕組みは簡単に言うと、
あなたの好きな自治体、お世話になった地域や応援したい地方などに
寄付金を贈るとその地域の特産日や名産品が「お礼品」として貰える
という仕組みです。
これだけ聞くと、どこが得なの?ということになりますが、
その寄付した金額を住民税や所得税から、控除してくれるというもの。
そして寄付の金額の上限以内であれば、実質の負担額が2,000円になるというものです。
なので、「お礼品」が実質2,000円で購入できるということで、
かなりお得な仕組みとなっています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
例えば、あなたのふるさと納税控除上限が10万円だとして、10万円を5つの地域に寄付します。
そうすると、5つの地域から「お礼品」がもらえます。
そして確定申告すると所得税と次年度の住民税から9万8千円控除されることに
なります。所得税は一括で還付され、住民税は6月から次年度の5月までの12か月で
月々控除されます。
※住民税は所得が確定してから決定するので翌年かかってきます。
ふるさと納税の所得税と住民税の控除
①所得税からの控除 = (ふるさと納税額-2,000円)×「所得税の税率」
②住民税からの控除(基本分) = (ふるさと納税額-2,000円)×10%
③住民税からの控除(特例分) = (ふるさと納税額-2,000円)×(100%-10%(基本分)-所得税の税率)
上記3つの控除が受けられます。
その中でも③の特例分が住民税所得割額の20%を超えてしまう場合は
③’住民税からの控除(特例分) = (住民税所得割額)×20%の計算が適応されるため
実質の負担額が2,000円を超えてしまう事になります。
この住民税所得割額の20%と言うのがふるさと納税の限度額に影響してくるので
シミュレーションが必要になってくるんですね。
住民税所得割額の20%を超えていなければ
この10万円と9万8千円の差額の2千円があなたの実質負担額となります。
2千円の負担で10万円分の「お礼品」がもらえる。
これかなりお得ですよね。
しかし、確定申告ってめんどくさいんじゃないの?
と思ったあなた!安心してください。
面倒な手続きをしなくてもいい制度もあります。
あなたが普通のサラリーマンで、確定申告をしていないのであれば
「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が適応されて面倒な
確定申告は必要ありません。
ふるさと納税ワンストップ特例制度って?
少し前までは、寄附した際に自治体から送られる「寄附金の受領証」を
用いて確定申告を自分でしないと、還付金や控除を受けることが出来ませんでした。
しかしこの確定申告が一つの障害となってなかなかふるさと納税が浸透しませんでした。
しかし、平成27年4月1日以降の「ふるさと納税」に関しては、以下の条件で
確定申告の必要のない「ワンストップ特例」が適応されるようになりました。
ワンストップ特例の条件
- 寄付を行った年の年収について確定申告をする必要がない
- 1年間のふるさと納税納付先自治体が5つまで
条件はこの二つ。
ですのでサラリーマンの方で、確定申告する必要のない方であれば
ワンストップ特例の適応が受けられるというわけですね。
ワンストップ特例は所得税からの控除はなく、
住民税からのみ控除される形になります。
ここまでで「ふるさと納税」の仕組みはご理解いただけたと思います。
よーし「ふるさと納税」をやってみよう!と思った方は
ここから先もしばらくお付き合いください。
地域の「お礼品は何がある?」
「お礼品」は冒頭にもご紹介しましたが、地域の特産品や
名産品・工芸品などがほとんどです。
金額も10,000円~100,000円以上と幅広く設定されています。
中には300,000円の寄付金で
「宮崎を代表する老舗ホテルである宮崎観光ホテルの宿泊と、
がんを早期発見するPET-CTがん検診パック」
なんて言うのもあります。
実質の負担額が2,000円でいただけるものですから
やはりコスパのいいものを選びたくなりますよね?
それでは「お礼品」を少しだけ紹介しておきましょう。
北海道
紋別市
寄付金30,000円
オホーツク産特大毛ガニ(2尾)
福岡県
久留米市
寄付金36,000円
九州産黒毛和牛 サーロインステーキ180g×5枚
と高級食材が「お礼品」としてもらえます。
他にもかなり多くのお礼品がありますから、かなり迷ってしまいます。
ふるさと納税はいつするものなの?
この「ふるさと納税」ですが、なんとなく年末に行うもの
というイメージがありますが、年間を通じて行うことが出来ます。
何故なら、
ふるさと納税は、「納税」と言う名の「寄付」だからです。
ただ、1年の締め切りが12月なので、駆け込みが多い12月が
なんとなくふるさと納税の時期のようになっているだけなんですね。
ふるさと納税のやり方は?
最近CMなんかもやっている「納税サイト」に会員登録して申し込むのが
一般的になりつつあります。
「さとふる」が有名ですね。
サイトに入って会員登録を済ませれば簡単に手続きを進めることが出来ます。
「さとふる」でふるさと納税をするには?
ふるさと納税サイトでふるさと納税をするのは非常に簡単です。
フリーメールのアドレスがあれば、会員登録はすぐに済ますことが出来ます。
あとは、ネットショッピングと同様に、寄付したい自治体や地域の特産品を
選び、カートに入れて個人情報を登録すれば、最短で1週間ほどで
お礼品が届きます。
クレジット決済もできるので本当にお買い物気分です。
そして税額控除手続きを行えば、完了です。
控除手続きはワンストップ特例であれば
必要書類を寄付する自治体に送付すれば終わり。
非常に簡単ですね。
ふるさと納税まとめ
今回はふるさと納税の仕組みを簡単にご説明してきました。
- ふるさと納税はお世話になった地域や応援したい自治体に寄付するとお礼品がもらえて、なおかつ税金がお得になる仕組みの事。
- 税金控除手続きも「ワンストップ特例」が適応されれば非常に簡単。
- ふるさと納税はサイトで行うのが主流になりつつある。
- ふるさと納税はお買い物感覚で非常に簡単に寄付ができる。
ふるさと納税、やらないと損ですね!